Dec 17th, 2013

Dec 17th, 2013

津田貴司 | Takashi Tsuda

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2013年度は、いろんな意味で起伏の大きな年であった。ワークショップで、ソロやスティルライフの演奏旅行で、様々な場所に行った。北東北、関西(春と夏)、阿蘇、沖縄、新潟松代、どれも印象深い旅となったが、何よりも通奏低音のように身体に染み渡っているフィールドレコーディングの充実した体験は大きな糧だと思う。スティルライフとしての活動は来年度から飛躍的に充実していくように感じている。深いところで共鳴できる数人の戦友に出会ったことも嬉しい一年であった一方、夏にSTARNETの馬場浩史さんが亡くなった。彼はプロデューサーとして多くのアーティストと様々な濃淡で付き合っていたと思うが、ぼくにとっては年上の親友であってくれたことに感謝している。

ライブは、共演者の演奏をできるだけきちんと聴くようにしているが、Ryan Francesconi、あおやままさしさん、藤田陽介さんらの演奏が特に刺激になった。CDではあいかわらずDUST-TO-DIGITALからのリリースに傾倒、南アジアのSP盤音源CD4枚組という驚異的な『LONGING for the PAST』のあまやかな音色に陶然。ほかamephone’s attcのCD-R作品にも、同じく南風の湿度を感じる。読書あいかわらず好きな本を読み返すことが多く、今年も津田直さん、熊谷聖司さんらの写真集をよく眺めた。というだけでは毎年かわりばえしないから、池澤夏樹の『スティル・ライフ』と、バーニー・クラウスの『野生のオーケストラが聴こえる』をあげておく。

画像は、8月末の沖縄、備瀬のフクギ並木。この日の深夜、いつも旅先でするようにレコーダーを持って出掛けた。満天の星空、星のきらめきを樹上に映したような虫の音、フクギの実を食べに集まったリュウキュオオコウモリの気配に戦慄した。

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